はじめに
今回は
【新入社員さんへ】土木工事の測量【基本編2022】
というテーマで
この春に入社したばかりの
新入社員さんに向けた内容です!
いままで測量関係のブログは
結構書いたつもりですがw
新入社員さん向けの内容がなかったなぁ〜
と思ったので今回書いてみました♪
スキル的には本当に初歩的な内容を
解説しますので
ある程度、測量できるかたは
この動画はスキップしてくださいね^^
解説する視点は
公共工事を主体とする
建設会社に入社したばかりの
新入社員の技術者さんの視点
で解説していきます♪
【新入社員さんへ】土木工事の測量【基本編2022】
①:そもそも測量とは?
②:座標と標高
③:水準測量 (標高を測量する)
④:トラバース測量 (座標をつかって測量する)
④:トラバース測量 (座標をつかって測量する)
いやいやまってくださいよ!
その程度の
内容は学校で習ってきているのでは?
なるほどっ!
まぁそう思う人もいてはるでしょうね
でも
いまは土木の指定学科以外
の学校からも
幅広く人材を採用している時代です
なので
そもそも
”測量の基礎知識を教えてもらっていない”
って人も多いですよね(^_^;)
そのような人にむけた動画をつくることは
社会貢献になるかと
勝手に解釈して今回の動画を作ってみました^^
測量の基礎知識のインプットとして
読んでいってください!
【新入社員さんへ】土木工事の測量【基本編2022】
①:そもそも測量とは?
まず結論は
工事現場で位置・場所を確定させる
ということになります!
理由は
設計書どおりに構造物等のモノをつくるためには
客観的なルールと方法が必要やから
ということになります^^
ここから具体例まじえて解説すると
工事業者ごとに勝手なルールや方法で測量して
構造物等の位置を確定させたら
世の中エライことになりますw
なので
キチンとしたルールや方法がいるよねっ
てことです^^
このあたりの内容については
ぼくが以前、ブログと動画でだしていますので
参考にしてくださいな^^
また国土地理院さんのHPにも
そのあたりの内容が書いてありますので
参考にしてください^^
いやいやまってくださいよっ!
国土地理院には工事以外の目的
もあるのでは?
もちろんそうですよね(^_^;)
国土地理院は
工事のためだけにあるのではありませんからね
日本の国土全体を
管理しています
その中の1つとして
工事も関係あるってイメージです
国土地理院は
測量だけでなく地形など
国土に関するあらゆるルールや方法・申請等の
窓口になるお役所さんです
なので
今後、測量関係で不明な点がでた時は
一度、国土地理院HPを検索・参照することを
オススメします
ジョウ所長の掘り下げ
ベテランさんは意外と国土地理院HPを見ないw
これぼくの完全なる主観ですw
ベテランになると今までの経験が多すぎて
国土地理院HP等で調べる前に
理解できてしまうんですよね。。。
結果、見なくなるって感じです
なので
新入社員さんは
スキルアップして経験を積んでいったとしても
経験だけに頼らずに
少しでも疑問におもったことは
国土地理院HP等で検索して
知識をアップデートしてほしいですね
以上ここまでは
①:そもそも測量とは?
解説しました!
②:座標と標高
ここでもまず結論は
- 座標は位置・平面・二次元 ”(X , Y)”
- 標高は”高さ”
ということになります♪
理由は
土木の構造物等をつくるには
”座標(X , Y)” ”高さ”
この3つの要素が必要だから
ということになります!
この座標と高さを
もう少し掘下げていきますね♪
座標
まず座標の
イメージは中学校でならう関数になります
- Xが横軸
- Yが縦軸
つぎに座標は
- Xが縦軸(北南)
- Yが横軸(東西)
- 真北の方向角が「0度0分0秒」
関数と座標はざっくりいうと
縦軸と横軸が入れ替わっている
イメージで覚えてくださいね^^
つぎに
座標は
日本の地面に碁盤の目を書いている
ってイメージで覚えてください♪
1つの点で表現し
通常は1mmの精度で表現って感じで
日本のある場所に原点(0,0)があります♪
詳細は下記↓のURLからまた読んでみてください♪
また基準となる
基準点は全国にたくさんあります^^
標高
単純に標高とは「高さ」を表しています
標高も基準となる
水準点は全国にたくさんあります♪
ジョウ所長の掘り下げ
なぜ座標と標高を細かく解説するかっていうと
座標と標高の概念をアタマの中で
整理できないとICT活用と紐付かない
とぼくが考えているからです!
単純に
座標と標高をミックスさせたモノが三次元・3Dですっ!
なので
土木技術者として
自分の中できちんと整理してから
勉強しておかないと
ICT活用した測量で
出てくる三次元データの理解がしにくくなります!
なので
技術者視点でアタマの中で整理しておきましょう!
以上ここまでは
②:座標と標高
解説しました!
③:水準測量 (標高を測量する)
水準測量の結論は
工事現場で高さを測量する
ですね♪
そのままです^^
理由は
設計書どおりの構造物等をつくるために
高さ・標高を確定するには水準測量が必要だから
ですね^^
つぎに
水準測量に使う道具は
- レベル
- スタッフ
主にこの2つです♪
このあたりの詳細も
以前にブログと動画でだしていますので
そちらを参照願います♪
またこちらの
国土地理院HPもめっちゃ勉強になりますよ♪
また実際の現場では
- 掘削の床付け高
- 構造物の天端高
- 雨水排水管の管底
などなど
いたるところで水準測量します!
この測量そのものも大事なのですが
野帳の書き方も重要です!
いやいやまってくださいよっ!
野帳ってなんですか?
意味不明なキーワードですよね(笑)
ではまず
野帳っていうのは
現場に出る際にポケット等に
いれている手帳みたいなモノです!
いまは
アナログな野帳でけではなく
タブレット等を代用する場合もありますね♪
つぎに書き方っていうのは
水準測量した結果を
野帳に書いていくのですが
これにもルールがあります(笑)
この野帳の書き方を
ここで解説するめっちゃ時間かかりますので
さきほどご紹介した「水準測量」の
ブログと動画を参照してください!
以上ここまでは
③:水準測量 (標高を測量する)
について解説しました!
④:トラバース測量 (座標をつかって測量する)
ここも結論からですが
工事現場で位置を確定させる
ための測量ですね!
理由は
設計書どおりの構造物等をつくるための
位置を確定するには
トラバース測量が必要だから
ってことになります♪
ではここから具体例まじえてすすめていきます!
まず
座標を使った測量のことを
トラバース測量 or 多角点測量
といいます!
つぎに
測量の前には
いろいろと事前準備が必要です^^;
- 基準となる”基準点”
- 目標となる”構造物の位置”
これらを”座標”で用意します
通常、公共工事では
発注者(官)から工事発注前に
測量屋さんが測量したデータ(成果品)を
貸与してもらえます!
そのデータから
自分に必要な”座標”を
抜き出して利用するイメージです!
この貸与資料から
座標を選んで抜き出すのは少し手間なので
今回は割愛します(笑)
まぁ実際のところ
この作業はベテランさんがしてくれると
思いますので
大丈夫でしょう!
そんなこんなで準備をしてから
現場へいきますが
トラバース測量に使う道具は
トータルステーション (通称 TS or 光波)
プリズム(通称 ターゲットor マト)
現在は技術が進化してプリズムなしもありますね♪
トラバース測量の詳細は
こちらも以前に
ブログと動画をつくってますので
また参照してくださいね^^
以上ここまでは
④:トラバース測量 (座標をつかって測量する)
について解説しました!
⑤:ICTを活用したこれからの測量
では最後の結論は
いままで使ってきた道具を使わない
ってことになります!
理由は
技術革新のスピードが凄まじいから
ですね^^;
ここも具体例だしながら
解説していきますね♪
まず現実的なはなしは
今日現在、まだまだ主流は
水準測量とトラバース測量です!
しかし
時代はICTを活用しつつ
三次元・3Dを主体とした測量にかわってきています!
レーザースキャナーを利用した測量
レーザースキャナーを利用した測量
iPhoneProとiPadProのLiDARスキャナーを利用した測量
UAV・ドローンを利用した測量
GNSSと携帯電話網を利用した測量
高精度測位サービス ichimill(イチミル) | 法人向け | ソフトバンク
ichimillをレビューしたブログと動画
他にもっといろいろあります!
新入社員として
基礎的な水準測量やトラバース測量を
マスターしつつ
新しい技術も勉強し
現場へ活用していってほしいですね!
ジョウ所長の掘り下げ
情報感度を敏感に!
自分自身のアンテナを常に高くして
新しい技術の情報を取得していってください!
これからの時代は
新しい技術をつかった測量はマストです!
以上ここまでは
⑤:ICTを活用したこれからの測量
解説しました!
おわりに
今回は
【新入社員さんへ】土木工事の測量【基本編2022】
というテーマで
この春に入社したばかりの
新入社員さんに向けた
測量についての内容を
まとめてみました!
極力、専門的な言葉を使わずに
解説したつもりです(笑)
焦らずにコツコツと
勉強して積み上げていきましょう!
ではまた次回のブログでお会いしましょう!
ではでは