この記事の要点(3行)
- iPhone 17 Pro Maxと16 ProのLiDARで同じ場所をスキャンし、重ねて比べると、パッと見では区別がつかないほど同じでした。
- 地上型レーザースキャナーの点群を「正解」にして答え合わせすると、16 Proのほうがほんの少しだけ正解に寄りました。ただし誤差のレベルです。
- 結論は「16 Proを持っている人は、17 Proに買い替える必要なし」。差が出るのは機種よりも、人間側の「取り方」でした。
はじめに
こんにちは、ジョウ所長です!
世間ではすでにiPhone 18 Proと18 Pro Maxが出ていますが、このブログはすでに公開中のYouTube動画をベースにしておりますので、ご容赦ください。
「iPhone 17 Pro Maxが出たけど、ICT活用(情報通信技術を使った施工)の用途で買い替える価値はあるの?」 「iPhone 16 Proで、もう十分ちゃうん?」 「LiDARの性能は、世代でどれだけ変わるの?」
こんな疑問を持っている方は多いと思います。そこで今回は、iPhone 17 Pro Maxと16 Proの2台で同じ場所をスキャンし、地上型レーザースキャナーの点群を正解の物差しにして、答え合わせをしてみました。
LiDAR(ライダー)は、光で距離を測るセンサーです。これを使うと、スマホ1台で点群(たくさんの点の集まりで形を表した3次元のデータ)が取れます。
なお、16 Proを買ったときに、その前に使っていた14 Proと比べた動画(iPhone16ProとiPhone14Proを比較してみた件(YouTube・メンバーシップ限定))も以前に作っています。あわせて見ていただくと、世代ごとの違いがよりわかると思います。
今回の比較条件
比べる条件は、次の4つをそろえました。
- スキャンのアプリ:無料のスキャンアプリ「Scaniverse(スキャニバース)」を使いました。以前、14 Proや16 Proを試したときと同じアプリです。無料でとても使いやすいので、まだ使っていない方はぜひ試してみてください。
- スキャンする対象:ある道路沿いの水路とガードレールの周りです。同じ場所・同じ歩くルートで、続けてスキャンしました。スキャンする距離、歩く速さ、スキャンの時間もできるだけ合わせ、どちらも私が撮りました。
- 正解の物差し:同じ範囲を、地上型レーザースキャナー(地面に据えてレーザーで周りを計測する機械)でも計測しました。使ったのは、自社で持っているニコン・トリンブルのX7です。
- 書き出しと重ね合わせ:Scaniverseから点群をLAS形式(点群データの標準的な形式)で書き出し、福井コンピュータの点群ソフト「TREND-POINT」で重ねて比べました。

※画面は元の動画から切り出しています。画面の札の「TLS」は地上型レーザースキャナーのことです。
17 Pro Maxと16 Proを重ねてみた ― パッと見は区別がつかない
結論から言うと、パッと見では区別がつかないレベルで同じでした。
まず17 Pro Maxの点群です。アップで見ても、水路の壁がしっかり見えています。続いて16 Proの点群。17 Pro Maxと見比べても「あんまり変わらんな、同じように取れてるな」という印象で、電柱なども同じような感じで取れていました。


点群の上で、水路の幅・高さ・延長(柱から柱まで)を測った値は次のとおりです(単位はm。動画の画面で測った値です)。
| 計測した機械 | 水路の幅 | 水路の高さ | 延長(柱から柱) |
|---|---|---|---|
| iPhone 17 Pro Max | 3.002 | 1.620 | 11.836 |
| iPhone 16 Pro | 3.058 | 1.629 | 11.935 |
| 地上型レーザースキャナー(X7) | 3.047 | 1.659 | 11.886 |


次に、17 Pro Maxと16 Proの点群を重ね、断面を切って見比べました。16 Proを基準に17 Pro Maxを足しても、その逆でも、2つ重ねてもほとんど見分けがつきません。水路の形が少しゆがんで見えるところもありましたが、これは私の重ね合わせの設定がうまくなかったせいだと思います。

両方ともきれいに取れていて、2つ重ねると正直差はないというのが私の見解です。
地上型レーザースキャナーで答え合わせ ― 16 Proがほんの少し寄った
次は、地上型レーザースキャナーの点群を正解として比べました。
まず地上型レーザースキャナーだけの点群です。水路の壁は少しノイズ(余計な点)が乗っているものの、まあまあ取れていて、ガードレールもきれいに取れていました。一方で、水路の底は水が流れていたため、水が流れている部分はスキャンできていません。

3つを重ねて表示すると、三者三様に少しずつズレがあります。

1台ずつ見ていくと、
- 16 Proと地上型レーザースキャナー:ほぼ同じところに重なっていて、いい感じです。
- 17 Pro Maxと地上型レーザースキャナー:少し左にずれて、ひねったように見えました。ただ、形そのものはきれいに取れています。ここも私の設定がおかしかったのかもしれません。


並べてみると、16 Proのほうがほんの少しだけ地上型レーザースキャナーに寄っている、という結果でした。
ただし、これは誤差のレベルだと思います。17 Pro Maxの点群を正解にピタッと合わせられていれば、問題はなかったのかもしれません。ICTの用途で実害が出るほどの差ではないと考えています。
ここで言いたいのは、最新の機種が必ずしも精度で勝つわけではないということ。実際にやってみたところのリアルな結果で、「最新が最強」ではありませんでした。
なぜ差が出ないのか ― 差を生むのは人間側の「取り方」
ここからは、私なりの見解です。
LiDAR本体の測り方の方式などについては、いろいろな情報が出ていますが、世代の間ではほぼ据え置きになっているのではないかと思います。以前、14 Proから16 Proに替えたときは「すごいな、良くなってるな」とはっきり差を感じました。しかし今回、16 Proから17 Pro Maxへの変化は感じ取れませんでした。私が買ったばかりで、大きい画面の扱いに慣れていなかったのかもしれません。
つまり、差が出るのは取り方、人間側の問題が非常に大きいということです。
- スキャンするときの歩く速さ
- どれくらい重なるように撮るか
- 光の入り方
- 対象までの距離

16 Proか17 Proかという本体の性能よりも、人間がどう使うか(運用)が結果に直結する、というのが今回の結論です。
ジョウ所長の結論 ― 買い替えの目安(動画の時点・2026年5月)
アドバイスというほどではありませんが、私の個人的な見解をまとめます。
- 12 Pro・13 Pro・14 Proなど、14 Pro以前を使っている方:そろそろ買い替えをおすすめします。電池の劣化がしんどくなってくる頃だと思います。可能であれば17 Pro、予算的に厳しい方は中古の16 ProやAppleの整備済み品を見てみるのもよいと思います。
- 15 Pro・16 Proを持っている方:買い替えなくていいと思います。そのまま使ってください。
- これからLiDAR付きのiPhoneを買う方(今は通常のiPhoneやAndroidのスマホを使っている方):単純に17 Proがおすすめです。性能はほぼ同じなので、買うなら新しい17 Proでよいと思います。
ちなみに、なぜ私が今回Pro Maxにしたのか。これまでは小さくて軽いことを重視して、14 Pro、16 Proと選んできました。でも年齢を重ねて老眼が進み、大きい画面が欲しくなったんです。つまり、LiDARのために17が欲しかったというよりも、大画面のiPhoneが欲しくて17 Pro Maxに買い替えた、というのが本音です。
改めて結論です。16 Proを持っている人は、17 Proへ買い替える必要はありません。
元動画のご案内
この記事は、YouTubeの動画「【iPhoneLiDAR】17ProMaxと16Proを比較|TLSで答え合わせした結果」(2026年5月5日公開・約14分)の内容をまとめたものです。点群を重ねたり断面を切ったりする様子は、動画のほうがわかりやすいので、ぜひご覧ください。
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