はじめに
今回は
図面の見方とチェック&整合性
【工事受注したらすぐにする事シリーズ_若手技術者のかたへ】
というテーマを解説していきますね!
6月にはいってそろそろ
公共工事・土木工事が
動き出してきた感じがしますね^^
そんな状況なので
新しい工事を受注したら
「若手技術者はまず何からすればよいのか?」
という視点で今回解説していきます!
ぼくが以前に出しているブログ↓
図面の見方としての
大きな流れはこのブログで
解説しています^^
なので
今回は工事受注したら
という設定で解説をしていきます♪
まず
「視点と前提条件」は
民間の建設会社に勤める
所長(上司)がいる若手技術者の視点
新たに公共土木工事を受注したばかりという条件
この視点と前提条件
ですすめていきます!
では小テーマは
図面の見方とチェック&整合性
①:まず図面の種類を知ろう!
②:平面図の見方とチェック&整合性
③:縦断図の見方とチェック&整合性
④:横断図の見方とチェック&整合性
⑤:3図面の整合性
⑥:三次元設計データにつながる
以上の6つの小テーマにわけて解説します!
いやいやまってくださいよ!
まだ他に
構造図・配筋図
展開図・仮設計画図
とかいろいろあるのでは?
なるほどっ!
そこで回答ですが
もちろんっ!ありますね^^
でも
今回はそこまで解説すると
ブログがか〜なり長くなるので
割愛させてもらいました^^;
スイマセンm(__)m
もしご要望あれば
今後追加で作成するかもです(笑)
図面の見方とチェック&整合性
では早速に本題にいきましょう!
①:まず図面の種類を知ろう!
さっそく結論ですが
平面図・縦断図・横断図
があるです^^
理由は
この3種類は図面の基本だから
です♪
まぁ当たり前の話です^^;
この①の具体例については
前回のブログで解説していますので
そちらを参照してください^^
以上ここまでは
①:まず図面の種類を知ろう!
に解説しました!
②:平面図の見方とチェック&整合性
ここでもまず結論ですが
平面図は図面の中でも基本!
誤記がないか?
この設定と思考で
平面図をとらえてください♪
具体例にはいる前に
参考図としてはこちら↓
見方
まず見方は
- 現況地形等と整合しているか?
- 施工延長等の記述数量があっているか?
ここでは広い視野と
俯瞰的な視点で
図面をみてください!
チェック&整合性
チェック&整合性は
- 数量計算書または設計書(見積参考資料)と整合しているか?
- 縦断図と横断図と整合しているか?
この2つを必ずおこないましょう!
ジョウ所長の掘り下げ
ぼく個人的なやり方ですが^^
平面図チェックは最初にするので
前提として
初期段階においては
平面図があっていると思って
チェックスタートします^^
理由は
なにか基準となるモノがないと
アタマの中がこんがらがってくるからです(笑)
後述しますが
平面図が縦断図や横断図と
整合性がとれていないと
平面図の誤記等も浮かび上がってくるので
僕としては問題ないと考えています!
まぁそこは1つのやり方です
以上ここまでは
②:平面図の見方とチェック&整合性
について解説しました!
③:縦断図の見方とチェック&整合性
ここの結論ですが
縦断図には重要な要素がいっぱい記述されている!
参考図としてはこちら↓
見方
まず縦断図の見方ですが
延長(キョリ)・計画高・勾配・
Rの要素(単曲線やクロソイド)などなど
一見ただの表のようですが
沢山の情報がつまっています!
その情報を逃さないように
チェックすることが大事になります!
チェック&整合性
つぎに
チェック&整合性ですが
単距離と追加距離は整合しているか?
参考図はこちら↓
測点・現況高・計画高は平面図・横断図と整合しているか?
Rの要素(単曲線・クロソイド)・は記述されているか?
それは線形計算書と整合しているか?
参考図はこちら↓
縦断勾配・バーチカルは記述されているか?
それは計画高と整合しているか?
参考図はこちら↓
片勾配は記述されているか?
それは計画高と整合しているか?
参考図はこちら↓
以上の内容を
チェックしつつ
整合性も確認してください!
ジョウ所長の掘り下げ
ぼくの掘り下げです
縦断図だけをみていても
正直アタマの中でイメージは湧きません^^;
縦断図は特にですが
平面図と横断図と合体させて
意味をなす図面かな~
と考えています^^
そんな縦断図ですが
現場にとって先に解説したとおり
重要な数字や条件がいくつも記述されています
なので
イメージは湧かないが重要な役どころです^^
そんなこんなで
現場スタートすると
平面図と横断図で打合せを進めがちですが
縦断図も忘れずに
理解しつつ活用していきましょう!
以上ここまでは
③:縦断図の見方とチェック&整合性
解説しました!
④:横断図の見方とチェック&整合性
ここも結論からですが
横断図には施工図や現場で一番活用する
理由は
詳細情報を確認できるから
になります♪
参考図としてはこちら↓
見方
横断図の見方は
センター・CLが超重要っ!
道路(河川)工事は
センター・CLが超重要ですが
極まれに
記述がない図面もあります(-_-)
横断図を見る際は
一番最初にCLの位置を絶対に確認しましょう!
つぎに横断図には
CLからの構造物等までの詳細なキョリ
また横断図はCLからの離れ(キョリ)が
明確に記述されています!
参考図はこちら↓
この参考図でいうと
「W=9000」が
横断図を見ないと
わからない詳細な数字ですね!
この寸法については
今回解説しませんが
展開図等と整合し施工図を作成する際は
超重要な数値になります
こんな感じで
横断図は現場スタートしてから
かなりお世話になる図面です^^;
チェック&整合性
横断図のチェック&整合性は
- 道路(河川)CLは記述されているか?
- 幅員を示す数字は正しいか?
- 幅員や計画高、現況高は平面図・縦断図と整合しているか?
- 記述されている構造物の詳細は別途構造図と整合しているか?
- 構造物の配置は平面図と整合しているか?
- 構造物の高さ・根入れ深さは別途展開図と整合しているか?
上記の項目を
重点的に確認してくださいね^^
いやいや
まってくださいよ!
別途構造図とか別途展開図
ってなにですか?
なるほどっ!
良い質問ですね^^
回答ですが
今回は
平面図・縦断図・横断図の3つを
解説していますが
それとは別に実際の図面は
構造図(配筋図含)・展開図・仮設計画図
などなどがあります
とくに
横断図は実際に現場で使う
施工図を作成する際
構造図や展開図・仮設計画図との
整合性は不可欠です^^;
なので
チェック&整合性に追加しました
もしそれらの図面の解説が
別途必要そうであれば
別ブログをつくりますね^^
以上ここまでは
④:横断図の見方とチェック&整合性
解説しました!
⑤:3図面の整合性
ここでの結論ですが
3つの図面を合体させてはじめて1つの現場になる
ですね^^
理由は
各図面の単体だけでは
築造する現場を三次元でイメージできないから
になります^^
解説していくと
3つの図面の要素・条件が
ぴったり一致しないと
図面として成立していないよね?
もっと噛み砕いていうと
3つの図面を合体させた時に矛盾がないか?
っていうのが重要になってきます!
矛盾例としては
例:平面図には幅員が3.5m、横断図には幅員が3.25m
例:縦断図のRの要素と平面図のRの要素と違う
当たり前ですが
平面図と横断図に書いてある
数字が違うってありえないよね?
と理解してもらえればよいですね^^
ジョウ所長の掘り下げ
3つの図面を合体についての掘り下げです^^
先ほどの解説を
逆の視点でみると
1つの現場の完成形が
三次元として存在していて
それを3つに分解したのが
平面図・縦断図・横断図なので
それを
また合体させようとしたときに
矛盾があるっていうのは
どこか間違っている!
って事になりますね^^;
ちょっとなぞなぞみたいですが^^
また時間ある時
ゆっくり読んでみてくださいな^^;
以上ここまでは
⑤:3図面の整合性
解説しました!
⑥:三次元設計データにつながる
ここも結論からですが
①~⑤の作業は三次元設計データをつくるのと同じ
ですね^^
解説していくと
①~⑤でやっている内容は
現在の三次元設計データ作成
につながっています!
これを
いままでは
二次元でチェックして整理して
各技術者のアタマの中で
三次元モデルをつくっていたって
イメージです!
それでは第三者に伝わらないので
技術者のアタマの中を
「見える化」したものが
三次元設計データとぼくは考えています!
なのでそれができている
オジサンの技術者は
結構スゴイんですよ(笑)
逆に言うと
この①~⑤の作業ができないと
三次元設計データは
作成できないってことになります(-_-)
つまるところ
ざっくりとした表現になりますが
ソフトやアプリケーションを使って
①~⑤の作業をパソコン上でおこない
ルールにそったデータにすると
三次元設計データになります^^
三次元設計データについては
ぼくも今後もっと勉強して
またブログやYouTubeで
解説できるように頑張ります(笑)
以上ここまでは
⑥:三次元設計データにつながる
解説しました!
おわりに
今回は
図面の見方とチェック&整合性
【工事受注したらすぐにする事シリーズ_若手技術者のかたへ】
というテーマで解説してきました!
正直なところ
工事受注後って
図面以外にもたくさんやる事がありますよね^^;
しかし
図面のチェック&整合性の確認は
基本の基本です!
時間ない中とは思いますが
落ち着いてなんとか時間をつくって
チェックを進めてもらえれば
必ずスムーズに現場がスタートできるので
頑張ってください^^
ではまた次のブログでお会いしましょう!
ではでは