はじめに
今回は若手・中堅の土木技術者が「現場でしてはしけない事」を解説していきます(^^♪
早速ぼくの考えですが、土木技術者の必須な能力の1つとして
「リソース配分」が必要と考えています
リソースとは「人材・資材及びシステム・原価」 ようは 「人・モノ・金」のことになります
現場運営の基本は、「安全に施工しつつリソースを最大限活用し、高品質と利益を追求する」です。
この方向性に向かって若手や中堅の土木技術者はステップアップしていく必要があると考えています
そこで今日は、「1~3年目の方を若手技術者」「3~5年目の方を中堅技術者」と想定して
あるべき姿に向かって成長するため「してはいけない事」を3項目づつ解説します
テーマは
- 現場で若手技術者がしてはいけない事
- 現場で中堅技術者がしてはいけない事
以上のテーマで解説していきますね^^
いやいやまってくださいよ
それぞれ3項目づつって
もっとたくさんあるのでは?
なるほど!まぁそこでぼくの回答ですが
もちろん、もっと細分化していけばたくさんあります
でも今回は、重要な3項目に絞って解説することで理解が深まると考えました
何事もテーマに対して原因や要因を絞り込むことも大切です
今日解説する以外の内容が不要と言うつもりはありません
今日の内容を思考し成長していく過程で今日解説する以外の項目も順次、学んでもらっていけばよいかなと考えていますのでお付き合いください^^
現場で若手技術者がしてはいけない事
ではさっそく1つめのテーマ「現場で若手技術者がしてはいけない事」からいきますね
さきほどもお話しましたが、若手技術者の想定は1~3年目の人を想定していますので悪しからず(;^ω^)
指示待ち
してはいけない事の1つ目は「指示待ち」です
この「指示待ち」の対義語になる正解は
主体的に仕事に取り組む。例:「自分からこの仕事してよいですか?」
になります
厳しい言い方ですが
所長や先輩からの指示待ちは成長しません!
自分から貪欲に「成長したいっ」というモチベーションが大切ってことです
いやいやまってくださいよ
そんな事したら「あれもこれも」と指示されて損になるのでは?
ぼくの回答ですが
結論、損ではないです(;^ω^)
もし所長や先輩から「あれもこれも」と指示される人は、仕事ができる人で信頼されている人と考えてよいです
良い傾向ですよ
逆にいうと仕事を指示されない、「あれもこれも」言われない人はまだまだ勉強不足で信頼されていない人と考えられます
そのような若手の方は、目の前の日々の仕事をコツコツと積み上げていくように意識してください
理解できないことをそのまま
してはいけない事の2つ目は「理解できないことをそのまま」です
この「理解できないことをそのまま」の対義語になる正解は
理解できないことは自分が納得するまで 聞く or 勉強する
になります
聞いて勉強したうえで理解できない場合は、しつこく所長や先輩に聞きましょう(;^ω^)
といいつつあまりしつこく聞くと嫌われるので、注意しましょう…….
理解できない要点を教えてもらったあとは、ひたすら「ググりましょう」
ググると、大きくわけて下記の2つの方向性がわかります^^
- 国交省等の公共が出しているガイドラインや手引き
- 民間業者が出している情報や書籍
まず最初は「①」のガイドラインや手引きを利用して基礎を学んでから
「②」の無料の情報である程度までツッコんで勉強してみましょう
なんせこの方法は「無料」なので遠慮はいりません(笑)
その次に色々なサイトを見てると、土木用の書籍(本)がたくさん発行されていることに気づくと思います
予算がある程度ある人や経費で購入できる人は、土木用の書籍を購入して勉強してみましょう
書籍はたくさん購入する必要はなく、1冊か2冊購入しその書籍を何回も読んで勉強することがお薦めです^^
暗記するほど読み込めば、きっと所長や先輩も関心するぐらい成長していると思います!!!
僕のおすすめの3冊は下記のとおりです
発売が少し古いですが、普遍的な記述内容ですので今でも十分に勉強になります
(ちなみにぼくも3冊全部購入したのでもっています^^)
土木施工なんでも相談室_コンクリート工編
土木施工なんでも相談室_土工・掘削編
土木施工なんでも相談室_仮設工編
職人さんや協力業者さんに上から目線
してはいけない事の3つ目は「職人さんや協力業者さんに上から目線」 です
この「職人さんや協力業者さんい上から目線」 の対義語になる正解は
下から目線でコミュニケーション
になります
現状、建設業界も高齢化がすすんでいるので
若手の方から見て職人さんや協力業者さんはほぼ「年上」と思います
もし自分が「年下」の人から「上から目線」で話しかけられるとすれば嬉しいですか?
嬉しくないですよね(=_=)
土木技術者、現場監督の前に1人の「人」として年上の方々は、すべて「人生の先輩」です
あくまでも仕事の立場上、上になっている場合が多いだけのことです
その「人生の先輩」から色々教えてもらう気持ちでコミュニケーションとると
必然的に「下から目線」になると思います
追加的に、「下から目線」で仕事をすると
職人さんや協力業者さんは、「教え魔」^^
の方が多いので色々なことを教えてもらえます
何十年もこの世界で生きてこられている方々の意見は貴重で必ず若手の方にとって教訓になることばかりです
積極的に「下から目線」で成長していきましょう!!!
現場で中堅技術者がしてはいけない事
つぎに「現場で中堅技術者がしてはいけない事」の解説にいきましょう
最初にもお話しましたが、中堅技術者の想定は3~5年目 の人を想定しています (^^♪
1つの仕事(管理)ばかりする
してはいけない事の1つ 目は「1つの仕事(管理)ばかりする」です
この「1つの仕事(管理)ばかりする」 の対義語になる正解は
俯瞰的な視野で仕事に取り組む。6つの管理
土木工事における管理はつぎの「6つの管理」に分類できます
- 安全・品質・工程・労務・原価・顧客
土木技術者として仕事をすすめていく内容は
全てこの6つの仕事(管理)に振り分けられます
この6つ全てをムラなくこなせる土木技術者が一流です
例えば、
- 安全は得意だけど原価は苦手…
- 品質は得意だけどコミュニケーション下手なので労務は苦手…
このような「ムラ」があるとダメです(=_=)
6つの管理を意識しつつ日々の業務をこなすように意識してください
所長や先輩の仕事は別の仕事
してはいけない事の2つ 目は「所長や先輩の仕事は別の仕事」 です
この「所長や先輩の仕事は別の仕事 」 の対義語になる正解は
所長や先輩の仕事を直接学ぶ
です
所長や先輩の仕事を、自分には関係ないっと思考する人はダメです( ;∀;)
例えば発注者との打ち合わせや段階確認などの立会は、率先して相判(一緒に立会する)すること
発注者やお施主さんのリアルな言葉や内容を「肌感覚」で体感することが必要です
そうすると発注者の思考や求めている内容が自分の言葉で理解できはじめるので
成長が早まる効果があるんですよ!
理由があれば価格を考えずに購入
してはいけない事の3つ 目は「 理由があれば価格を考えずに購入 」 です
この「 理由があれば価格を考えずに購入 」 の対義語になる正解は
自分の財布からお金を出す感覚で購入
プライベートで何か購入する時は、必ず金額を聞いて納得してから購入してますよね?
でも
仕事だから、必要だから、現場経費だからといって購入している人がいます
仕事といえど
現場経費といえど
原価管理、経済的な感覚は超大事です!!!
「現場で利益をあげるために管理しているだ」と意識するようにしてください
常に「実行予算or請負金額」を意識すること重要です
この意識しながら測量や生コン打設の管理できると成長の階段が1歩上がることができますよ(^^♪
おわりに
今回は若手・中堅の土木技術者が「現場でしてはしけない事」を解説してきました
若手技術者と中堅技術者の計6つの項目に絞っての解説だったので人によっては
「別の項目があるのでは?」
という方もいらっしゃるかとは思います
そこは色々な考え方がある前提で、ぼくの考え方も最善の方法の1つを理解していただければ幸いです
今回の解説を基本にして若手や中堅の方々が、土木技術者として成長を加速してもらえることを期待して終わりたいと思います
ではまた次のブログでお会いしましょう!