はじめに
今回はリクエストいただいた
CADの解説になります!
現在の図面はすべてCADデータでの受け渡しになっていますので
ルールを把握しておくのはめっちゃ重要です!
そこで今回は
CADを発注者から受け取って
電子納品するまでの
一連の流れとルールを解説します!
視点と条件は
民間の建設会社に勤める
若手の土木技術者の視点
公共土木工事を施工するという条件
で解説します♪
CAD図の管理と作成方法
①:基本ルール
②:施工中
③:電子納品する際
いやいやまってくださいよ!
発注者によって
いろいろルールあるのでは?
もちろんっ!ありますね^^
そこで今回は一番主流の
「国交省」の
CAD製図基準とCAD製図基準に関する運用ガイドライン
をルールとして解説していきます!
他行政さんも概ね国交省の方針に
そって基準を定められていると思いますので
ご容赦ください^^
【土木】CAD図の管理と作成方法【CAD製図基準を意識!】
①:基本ルール
まず結論から
国交省から出ているルールにそって進める
ですね^^
理由は
繰り返しにはなりますが
国交省が一番の主流だから
って事になります!
基本ルール
実務でわからない事は
上記2つのサイトからを調べるようにしましょう!
ファイル形式
つぎにファイル形式のお話です♪
現在は
SXF形式で
P21形式とSFC形式の2つが主流です!
この2つのうちどちらかの形式で
発注者から貸与される場合がほとんどです
この形式は
国際標準に準拠した受け渡し用のファイル形式になっているので
このファイルは
あくまでも受け渡し用で加工等は
できないので要注意です^^;
いやいやまってくださいよ!
実際の現場では
AutoCADのDWGでは?
確かにそうですねっ!
受け取ったP21やSFCでは
仕事できないので
なんらかの方法で
変換する必要があります!
その変換する先の多くが
DWGですよね^^
実際にぼくもそうです!
この実際は。。。
というところは後述します!
レイヤー管理
レイヤー管理は超重要っ!
ここのエラーは
最後の電子納品まで響きます。。。
そもそも「レイヤーってなに?」
って事ですが
まずレイヤーとは
階層って意味なので
1枚1枚の薄いペーパーを重ねて
上から見たら1枚の図面になっているってイメージです!
ここのCADでは
道路CLのレイヤーは
〇〇 図面枠のレイヤーは〇〇みたいな感じで
各レイヤー名と役割が事前に決まっています!
レイヤー管理の基本は
頭文字を「D」⇒「C」に変更する
「D」:設計 「C」:施工
レイヤー名は事前に決まっています^^
例えば道路工事の平面図では
図面のタイトル枠のレイヤー名は
C-TTL-FRAM
黄色で実線
現況の図面のレイヤー名は
C-BDG
白色で実線
構造物1のレイヤー名は
C-STR-STR1
赤色で実線
寸法線のレイヤー名は
C-STR-DIM
白色で実線
こんな感じでめちゃめちゃ決まっています!
ジョウ所長の掘り下げ
これを最初から全部覚えるのは正直無理なので。。。
ぼくのおすすめは
ルールをある程度把握しておく前提で
発注者から貸与された図面の
レイヤー名と中身をチェックして
問題なければ
そのレイヤーを
コピー&ペーストで複製して
「C」レイヤーにしましょう!
例えば
「D-STR-STR1」⇒「C-STR-STR1」
こうするとかなり時短になります!
いやいやまってくださいよっ!
いろいろ言ってはるけど
現状ルール無視した
図面を貸与されているけど?
なるほどっ!
現状そんな感じなんですねっ!
まぁそこで回答です!
確かにまだまだそのような工事もありますね^^;
ここは発注者も試行錯誤中ということで
理解しましょう!
でっ!
こんな場合は必ず事前協議をおこなってください!
現状はルールに沿ったCADデータになっていないので
施工中や電子納品はどうするっ?
と意見を必ずかわしてくださいね
例えばぼくの場合は
CADデータの扱いはルール適用外
となったので電子納品時に
「その他」フォルダーを新規で作って
そこへ格納しました
以上、ここまでは「①基本ルール」について解説しました!
②:施工中
結論からですが
実際はDWGファイルで管理
で
理由は
オートデスクのAutoCADがまだまだ強い
からって事になります!
まずソフトのお話
発注者から貸与されたCADデータは
繰り返しになりますが
P21やSFCという形式なので
そのままは使えないので
変換しないとダメっ!
そこで市販されている
CADソフトが必要になってきます
ぼくの勝手な意見かもですが
現在主流のソフトは
このあたりのCADソフトを
使用している会社さんが多い印象です^^
ちなみにA納図もHO CADは
DWGファイルではなくオリジナルファイルのようです。。。
いやいやまってくださいよっ!
使うソフトはわかったけど
どうやって
P21を使えるようにするんですか?
なるほどっ!回答です^^
ごめんなさい!
それを忘れてましね。。。。。
P21やSFCのファイル形式から実際に使えるDWGファイルに変換する方法は
ぼくの場合は
変換はA納図をつかっています!
実務はAutoCADとA納図の併用
って感じです^^
なんでこうしているかですが
オートデスクの変換ツールが
僕的には扱いにくいので
変換はA納図を使用しています❕
レイヤー名
施工図作成や協議資料作成中でも絶対にレイヤー名のルールは守る
絶対にやってはいけない事の1つに
自分オリジナルレイヤーをつくるがある
これ絶対ダメ!
です^^
理由は
施工図や協議図面って最終変更図面になる可能性が非常に高いから
変更契約図面になるということは
電子納品の必要があるってこと
電子納品が必要ってことはCAD製図基準にそっていないと
最後のエラーチェックで「エラー」が出るのでNG
なのでこのような事態を未然に防ぐため
ぼくはオリジナルレイヤー名を
絶対に作らないようにしています!
発注者の独自ルール
「見え消し」のルール
これ発注者によって本当に千差万別。。。。
例えば
旗揚げに「U型側溝 300×300 L=20.00」と書いてある
そこにバツのシルシがある
ある発注者は:
それは設計計上していない意味
ある発注者は:
L=20.00の箇所にバツしてるでしょ。
なので延長は協議で決定しますが施工はしてください
って事はよくあります^^;
そんなモノ
初見の業者はわからんでっ!
って感じです。。。
こんな感じで
ローカルルールはいっぱいあるので
はじめて受注した場合は必ず最初に確認しましょう!
以上ここまでは「②:施工中」解説しました
③:電子納品する際
結論からですが
ここでもレイヤー名
で
理由は
CAD図のキモはレイヤー名にいきつくから
になります!
格納するフォルダー
たとえば「完成図」で
ここに格納する完成図は
レイヤー名はもちろんのこと
ファイル名等々のルールを
守っていないと即エラーになります!
なので事前協議等で発注者と協議済みで
CAD製図基準から今回工事は
除外となっている場合は完成図フォルダーへ格納しないでください!
いやいやまってください!
ならどうするんですか?
なるほどっ!
では回答です❕
繰り返しになりますが
事前協議でおこなった「その他」フォルダーに格納してください
システムやエラーチェックソフトの立て付けは
完成図フォルダー内のCADデータをチェックしにいくので
その他フォルダー内にあるCADデーターは
ファイル名さえルールにそっていればOKです♪
この立て付けを理解した上で
ぼくの経験上、発注者から要望されたのは
ジョウさん、完成図フォルダーにはP21を入れてくれると思いますが
その他フォルダーにDWGファイルを別でいれておいてもらえませんか?
次回工事等で非常に便利なのでお願いします
こんなやり取りは結構したので
みなさんの頭の中にも
すこし留めておいてください^^
エラーチェック
ここは単純に国交省のエラーチェックソフトを
インストールしてエラーチェックしましょう!
以上ここまでは「③:電子納品する際」解説しました!
おわりに
今回は
リクエストいただいた
CAD図の解説をしてみました!
いま三次元の波がきてますが実際の現場はまだまだ二次元CADが主流です
二次元CADは今からでも十分に覚える価値はあるのでチャレンジしてみてください!
またまた次回のブログでお会いしましょう!
ではでは^^;