はじめに
少しツリっぽいタイトルでごめんなさい^^
土木工事では
日々作成する工事打合せ簿のお話です
最近は電子化とあわせて
簡素化が叫ばれていますが
作成する量が
あまり削減している気がしませんw
そこで要点を絞ることで
作成時間をちょっとでも削減できる
お手伝いができればと思い
このブログを書いています♪
今回は
作成頻度がたかい
「協議」「提出」
にしぼってお話をします
視点と条件は
民間の建設会社に勤める
土木技術者の視点
と
公共土木工事を施工する
という条件ですすめていきます!
【土木】工事打合せ簿知ってる?【つくり方教えます!】
①:基本ルール
②:協議
③:提出
いやいやまってくださいよっ!
工事打合せ簿のつくり方
ぐらい知ってますよっ!
もちろんっ!そうでしょうね^^
でも
若手の方はもちろんですが
ベテランさんになればなるほど
他人の工事打合せ簿作成方法など
見ることも聞くことも
ないとおもいますので
今後の参考の1つとして
読んでいってください^^
【土木】工事打合せ簿知ってる?【つくり方教えます!】
①:基本ルール
まず結論からですが
工事打合せ簿は発注者と受注者のコミュニケーションツール
ということですね♪
理由は
口頭でのやりとりではなく
書面でのやりとりが求められる
からになります^^
ここから具体例をまじえてお話すると。。。
基本の基本
すべてに共通することは
「わかりやすく簡潔に作成」する!
これが基本です^^
理由は
発注者は複数業者の書類をみるから
で
やはり
チェックする側への配慮はまず必要ってこと
ですね^^;
工事打合せ簿の種類
指示・協議・通知・提出・報告・承諾
それぞれ↑の違いは
共通仕様書を確認してください^^
今回はこの中でもぼくが重要と考える
「協議」と「提出」について後述しますね♪
工事打合せ簿の重要度
この意味は
書面で交わすことで設計変更時の証拠となる
ということです!
この書面がないと
設計変更にならない=お金にならない
なので
「口頭で言った」は最悪!
必ずっ!
書面・工事打合せ簿をつかって
証拠を残すイメージで施工管理をしましょう!
簡素化について
最近は生産性向上、労働時間の短縮
を目的として
工事書類の簡素化が叫ばれている
ここからはぼくの持論ですが。。。。
簡素化は書類を作成しなくてもよいではない
と考えています^^;
簡素化だから
工事打合せ簿を含めた管理や書類を削減する
は間違いと考えています!
ぼくの考えは
現場の施工管理はするがきちっとまとめる作業等は別にしなくてよい
と解釈しています♪
みなさんも
きちんとルールを読み込んで
理解して欲しいなぁ
と思います!
以上ここまでは
「①:基本ルール」解説しました!
②:協議
ここも結論からですが
骨子法をつかう
ですね!
理由は
読み手側(発注者)が
文章を理解しやすくなるから
ですです^^
協議をする状況の多くは
- 設計を変えたいと受注者が思ったとき
- 設計変更でお金を計上してほしいと受注者が思ったとき
こんな↑時だと思います^^
そんな時
協議を受け取った時の発注者の頭の中は^^
- 理由は?
- なんぼなん?
- 工期まにあうん?
受け取った協議を
このような視点で見ていると
ぼくは想定しているので
協議の書き方を工夫してみようと思います♪
まず書き方の基本は
骨子法という方法をつかいます♪
この骨子法をつかった書き方の流れ
をまとめつつ参考例を書いてみます♪
まずタイトルは必ず結論にする
背景 ⇒ 現状 ⇒ 問題 ⇒ 課題 ⇒ 解決策⇒ メリット・デメリット
タイトル:鋼矢板の継足しについて
背景:河川工事で河口付近の現場であるため潮位影響を受ける
現状:当初設計では計画天端高が平均潮位より下
問題:潮位が高い時間帯は施工できない。手待ちロス発生。工程に影響。
課題:潮位に依存しない施工方法の検討が求められる
解決策:鋼矢板を継足して高さを出すことで潮位影響を受けずに施工可能
メリット:
工期は当初のままで対応可能
工法変更にくらべて安価
デメリット:
費用がかかる(材料、施工とも)
概算金額は¥〇〇万円増額。
こんな↑感じで
協議文章をまとめると
良いとぼくは考えています!
いやいやまってくださいよっ!
うちの現場は
発注者から
協議のフォーマットを
指示されてますわっ!
なるほどっ!そこで回答ですが
その場合は
発注者さんのフォーマットに
沿って作成してください!
その際
いま解説した
骨子法を要所要所で
活用してもらうと
発注者さんの
理解が深まってよいと
ぼくは考えます!
1つの方法に縛られずに
色々試していくのも大事ですね^^
以上ここまでは
「②:協議」解説しました
③:提出
ここも結論からですが
足跡を残しつつ結論ありきで作成
です♪
理由は
基本的なフローはどの報告・承諾等でも同じ
だからですね^^
ここでは
参考として
立会打ち合わせ調書
と
設計照査・基準点測量
を題材に解説していきますね^^
立会打ち合わせ調書
そもそも
なぜ立会打ち合わせ調書が
必要なのかと考えると
- 工事施工中、発注者以外の人と打合せした場合は必ず調書を作って記録
- 発注者が同席していない場合でも情報を共有
このような理由で必要になってきます!
ここでよくあるのが
地元さん道路河川管理者(国・県・市)との打ち合わせ、交通管理者(警察)、各施設管理者(ガス・電気・NTT・上下水道等)
この↑ような方たちとの打ち合わせは
必ず調書作成するようにしましょう!
調書=議事録を作成しておくことで設計変更時の根拠の1つになりえる
この考えは必ずインプットしておいてくださいね^^
様式は
発注者へ確認
または
発注者HPから
ダウンロード一覧から入手してください!
様式ない場合は自作してでも作成しましょう!
調書を作成したうえで
立会者の押印もらうのが最高です!
いやいやまってくださいよっ!
なかなか相手さんから
ハンコもらえませんよ。。。
なるほどっ!回答です
相手さんが
公共の場合はなかなかもらえない。。。
ですよね^^;
でも
もらえなくても
調書として議事録を残すようにしましょう!
その調書を
工事打合せ簿として「提出」する時は
- 工事打合せ簿の鑑
- 立会打ち合わせ調書
- 立会時の手元資料
この3枚構成程度で十分です^^
内容は簡易でよいので
現場で人と話するたびに
作成して記録するイメージです♪
これ簡単そうでなかなかできないので^^
これが
できるだけで
工事点数にもつながるとぼくは思っています!
「設計照査」及び「基準点測量」
ここも結論ありきで
簡単にわかりやすくまとめると。。。
設計照査
- 工事打合せ簿の鑑
- 照査チェックリスト等
- 疑義事項をまとめた別紙
ここでのPointは!
この別紙に
発注者の回答を
加筆できる箇所を
あらかじめつくっておく!
です^^
基準点測量
基準点測量のまとめ方は
- 工事打合せ簿の鑑
- 測量した内容と結果を簡単にまとめる
- 貸与基準点・水準点の確認
- 施工用の基準点・水準点の設置
- 中心線及び縦横断測量結果のまとめ
- 用地境界あればそのまとめ
こんなイメージでまとめてください^^
これに付随する書類で
測量の精度関連書類、手簿等
は提示にするのをおすすめします^^
ぼくは
施工プロセスチェック時に
提示していました♪
なんせ
基準点測量は添付書類が多くなりがち
なので
必要最小限にして
あとは「提示」
ってスタンスでぼくは良いと考えています!
以上ここまでは
「③:提出」解説しました
おわりに
今回は
土木工事では
日々作成する工事打合せ簿のお話でした^^
いつも作成しているとマンネリ化するので
ぼくの意見を参考にして
少しでもマイナーチェンジしてみてください♪
ではまた次のブログでお会いしましょう!
ではでは