はじめに
今回は
「丁張のかけ方!」
を解説していきますね
土木工事で利用されている座標を
つかった測量を伴う作業ですね
最近はドローンやレーザースキャナーを利用した
ICT活用も進んでおりますが
丁張りはまだまだ色々な現場で活用されています
ということで今回の内容ですは
現場事務所でおこなう
丁張りの座標計算から
現場で法丁張りをかけるまでを
解説していきますね
詳細テーマは2つ
- 準備編_現場事務所で計算する
- 現場で測量及び丁張り設置してみる
いつもと同じですが
土木技術者目線で解説します^^
いやいやまってくださいよ
丁張りのかけ方は
先輩に教えてもらいましたよ
なるほどっ!
そこでこのブログの解説内容ですが
僕も若手時代
先輩に教えてもらいました^^
それから僕は
現場で色々失敗を繰り返しながら
試行錯誤してきたんですよね
「丁張りのかけ方」の参考書等ほぼなく
各社各自の自己流が多いですね
そんな自己流な丁張りですが
工事を施工するうえで重要な立ち位置にいます
そこで今回解説する僕のかけ方を
お伝えしますので
みなさんの現在のかけ方と比較して
良いところは取り入れて
進化させてください
現在、勉強中の方は
今回のかけ方を基本として取り入れてください
準備編_現場事務所で計算する
ではまず準備として
現場事務所で
丁張をかけれるように座標計算を
していきます
使用する座標は
↓こんな感じで発注者から貸与してもらってください
↑あくまでもサンプルなので
これと同じでなくても全然OKですよ^^
ここで欲しい座標は
CL(センター)座標です
現場の中心になる部分ですね
道路CLや河川CLのことですね
次にR要素も抽出していきます
「BC」「EC」「CL」「円の中心」等
同じ資料に書いてあることが多いです
図面から丁張に必要な情報を抜き取る
次に図面から
丁張に必要な情報を
抜き取っていきますね
今回の例題は
「道路工事」を想定してます
まず最初に道路CLから
丁張を設置したいポイントまでの
距離(長さ)と高さ(標高)を計算していきます
サンプルの平面図はこちら↓
今回は「No289」に
丁張をかけるように計算していきますね
次は横断図から
データを抽出していきます
図面の中に
「?」が3つありますよね
そこを計算で出していきます^^
次に展開図にいきます
今回はブロック積の
展開図を参考にしています
次に構造図を確認していきます
今回は
ブロック積の構造図になっています
抜き取った情報から施工図に必要な数字を計算する
次に抜き取った情報から
施工図に必要な数字を
順番に計算していきます
施工図がこちら↓
設定の基準高などから
3つの?を計算すると↓のようになります
↑の施工図を基準にして
道路CLから丁張を設置するポイントまでの
距離と高さをまとめると
↓のようになります
丁張ポイントの座標を計算する
次に丁張を設置するポイントの
座標を計算していきます
道路CL
ここの例題では
「No289」の道路CLから計算します
↓図面は最初に見ていただいた
図面と同じものです
ここでの計算のポイントは
道路縦断方向に対して直角にする
です
Rの場合は
中心方向の延長上に計算します
今回は
No289から道路縦断方向に対して
直角方向に「20.757m」の
ポイントを計算します
そのポイントに
丁張を設置するってことです
現場で測量及び丁張り設置してみる
次のテーマは
実際に現場で測量して
丁張を設置するところまで解説しますね^^
解説する前に条件としては
現場に基準点がある状態とします
基準点がない場合は
先に基準点を設置してくださいね(;^ω^)
では順番にいきます
①丁張の設置ポイントを測量します
まず丁張の設置ポイントを測量します
②測量杭を2本打ち込みます
つぎに測量杭を
2本打ち込みます
通常は杭を図面のように
2本打ち込みますが
場所が狭い場合は
1本でもOKです
杭を打つところは
緑色のポイントから30~50cm程度
はなれて打ってください
③打ち込んだ測量杭の高さ(標高)を測量する(水準測量)
次に
打ち込んだ測量杭の
高さ(標高)を測量します
(水準測量)
④横板の標高を決める
次に横板(ヌキ板)の
標高(水準測量)を決めます
この時は
手の届き易い、作業のし易い高さに
設定してもらってOKです
普通は↑の図面のように
「20~30cm」の差がよいですね
⑤最初に測量した丁張の設置ポイント(緑色)から、水平器又は下げ振り等で横板へ上げる
最初に測量した
丁張の設置ポイント(緑色)から
水平器又は下げ振り等で
横板へ上げていきます
この作業のイメージは
最初に測量したポイントを上に
「移す」イメージ
⑥標高差を計算して「1:0.5」の勾配分バックする
次に標高差を計算して
「1:0.5」の
勾配分バックさせます
法丁張で
よく間違えるところです
「標高」で掘削する位置が
前後すること覚えるようにしましょう
いやいやでもね
実際の現場の標高は
高かったり低かったり
しますやん
あくまでも基準は
現場事務所で計算した図面上の
標高と位置が基準ですね
でも現場の標高は
かなりの高低差が発生する場合も
わかっています
そんな時は
今回の例題でいうと
標高が図面上より低いのであれば「前へ(左へ)」
標高が図面上より高いのであれば「後ろ(右へ)」
移動させることで
現場の標高にあわせましょう
⑦上の横板も同じ要領で「1:0.5」の勾配分バックする
つぎに上の横板も同じ要領で
「1:0.5」の勾配分バックさせましょう
⑧印をした2枚の横板に勾配「1:0.5」の丁張板を釘で設置して完了です
印をした2枚の横板に
勾配「1:0.5」の丁張板を
釘で設置して完了ですね
さいごに
今回は
「丁張のかけ方!」
を解説してきました^^
土木工事で利用されている
座標をつかった測量業務でしたね
現在はICT活用が進んでいますが
丁張を理解して設置できるということは
現場監督の基本スキルなので
ではまた次回のブログでお会いしましょう!!!しっかりと理解して現場で活用してください
ではでは^^